不妊治療で双子が産まれますか?

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不妊治療では、双子以上の多胎妊娠の確率が高くなる場合があります。

通常1回の月経周期につき1個排卵される卵子が、不妊治療を行う事で1個以上の卵子が排卵する可能性が高くなるため双子以上が産まれる確率が高くなります。

また、体外受精では、1個の受精卵を移植する方法だけでなく、2個の受精卵を移植する方法もあるので、双子になる可能性があります。

卵子と精子が出会う確率

妊娠が成立するためには、卵子と精子が出会い、受精して着床するための沢山の条件が整う必要があります。
まずは、しっかりと卵子が排卵することで精子と出会う確率を高くします。

排卵がうまくいかなくなるケース

不妊の原因は様々ですが、その中の1つとして排卵に問題がある場合があります。通常は月経1周期に卵子が1個排出されます。

これを排卵といいますが、何らかの原因で排卵が起こらないことがあります。

原因は様々あり、排卵に必要なホルモン(LH、FSH、エストロゲン、プロゲステロンなど)が上手く機能しない、卵巣内に未成熟の卵子がたくさんできてしまう多膿胞性卵巣症候群、排卵を抑制してしまう高プロラクチン血症、全体のホルモンバランスの異常を引き起こす甲状腺ホルモン異常(橋本病、バセドウ病)などがあります。

排卵を起こす治療

排卵がうまく起きない場合は、排卵をしっかりと起こす治療法を行います。一般的に、その治療法を「排卵誘発法」と呼びます。

不妊治療では、卵子をしっかり育てる為や、沢山の卵子を育てる必要が出てきますので、この方法が多く行われます。
排卵誘発法は様々あり、飲み薬や、点鼻薬、注射などによって排卵を起こします。

排卵誘発剤の副作用

排卵誘発剤を使用することにより、1回の月経周期にも関わらず1個以上の卵子が排卵する可能性があるため、双子以上の多胎妊娠の確率が高くなります。

不妊治療で行われる排卵誘発法において、薬剤によって割合は違いますが、ゴナドトロピン療法では、妊娠例の21.1%は双子以上の多胎妊娠で、そのうちの70%弱は双子になり、また、クロミフェン療法では、5%が双子以上の多胎妊娠で、その内の96%は双子になるといわれています。

最近は薬剤の量を少量ずつにして、卵巣の反応を見ながら行う方法がとられてきていますので、確率は大分低くなってきています。

まとめ

不妊治療を行う事で1個以上の卵子が排卵する可能性が高くなるため、双子が産まれる確率が高くなります。

不妊治療では、妊娠する確率を高くするために、確実に排卵できるように卵子の成長を促す「排卵誘発法」を行うことが多いため、通常より双子が産まれる確率が高くなります。

また、体外受精では、着床の確率を高くするために2個の受精卵を移植する方法もあるため、双子が産まれやすくなります。

双子以上の多胎妊娠は、母体の負担だけでなく赤ちゃんへの負担もかかり、出産時のリスクも高くなるため、最近は、双子にならないように薬剤を調整して治療を行うことが増えてきています。